夜景ノイズ比較
「ノイズリダクション」
オリンパスのC-700UZ(以下、チビトラ)を使ってタイム別のノイズチェックを先日やりました。今回も同様の方法で、ノイズリダクションのある機種と無い機種のノイズの出方を比較しています。ノイズリダクションの無い機種としては、最新
C-4040ZOOMまでずっと機能を搭載していないオリンパスから人気のチビトラ、ノイズリダクションのある機種としては早い時期から搭載していた東芝のM70を使いました。 最初にM70を三脚に固定し、電源オンと同時にすぐに撮影を開始しています。これはチビトラも同じですが、よって、熱ノイズの影響は最小限に抑えられています。M70はシャッタースピード優先で撮影すると、1秒以上のロングシャッターに入っても60秒露光までシームレスで設定でき、カメラ任せで絞り値が適正露出に追従してきてくれます。これ、かなり便利なんです。と言うのも、チビトラの場合、シャッタースピード優先では1/2秒までしか出来ず、これより先はマニュアル露出モードに切り替えます。マニュアル露出ではシャッタースピードに対して絞り値を自分で設定する為、カメラの露出計の指示を見ながらセットするんですが、その露出計がアヤフヤで、シャッターを押す瞬間に変わったりと挙動が不安定。そこで、M70で撮影したデータを元にチビトラの露出値を決定しました。チビトラはF2.8からですから、4秒露光までは絞り値が異なっています。 余談ですが、M70も簡単に裏モードに入ってマニュアル露出にも切り替えられます。星空を撮る時は私は大抵マニュアル露出で使ってます。 結果ですが、8秒程度まではチビトラも何とか耐えられるノイズレベルに見えてはいますが、これはこのテストが熱対策を施しているからであって、実際の撮影条件では4秒からノイズリダクションの有無が歴然と現れてきます。M70も熱ノイズを拾いやすいため、長時間使っているとノイズリダクションの効果がどんどん薄れてきますが、それでもノイズリダクションを搭載していると、うまく熱を抑えれば60秒露光まで楽しむことも可能になります。 なお、秒数が多くなると画像がシャープになっているのは絞りが絞られてくるためで、フォーカスは固定で撮影しています。それと、チビトラはコントラストの激しいシーン、ここではライトの部分に激しく色収差による偽色が発生しているのは、昼間の画像でも見られるチビトラの小型レンズの特徴で、かなり気にはなります。夜だとスポット光源が多い為、より目立ってきています。 画像チップは250x200ピクセルに同じ場所を切取り、等倍で掲載しています。 画像チップはクリックすると、元画像を表示します(500KB〜700KB)。 |