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デジタルカメラでマクロ撮影
レイノックス DCR−250
デジタルカメラを使っていて「マクロ撮影」に興味を持った人は、フィルターメーカーのクローズアップレンズと、レイノックスブランドのマクロコンバーターの存在に気が付くことでしょう。レイノックスとは吉田産業(株)のレンズブランドで、「デジタルカメラ用」として古くからいろいろな製品を出しており、家電量販店でも手に入るので、フィルターメーカー(例えばハクバ)などよりもデジカメユーザーには入手しやすく目に留まるのだと思います。なので、デジ研にもレイノックスブランドのマクロコンバーターについてたまに質問受けることがありますので、ここでは「DCR−250」について実写を元に解説して行きます。 DCR-250はレイノックスブランドとして数年前より発売されている「汎用(万能?)型マクロコンバーター」です。どうしてかと言うと、これがうまい仕組みで、52mm径以上のフィルター枠が装備されている中級以上のデジタルカメラには、ワンタッチで取り付けが出来るのです(カメラによってはコンバージョンレンズアダプタが必要)。
ポピュラーなコンパクト3倍ズーム機としてここではAllegrettoM70を例に出していますが、新旧問わず、このタイプのデジカメはコンバージョンレンズアダプタを介して装着します。後で参考としてミクロ探検隊についてもちょっとだけ触れます。
C720UZは8倍ズーム機です。 この2機種を使って撮影したのが以下の写真。 |
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AllegrettoM70 マクロモードのみ |
AllegrettoM70 DCR-250装着 |
C720 UltraZoom DCR-250装着 |
これを見ると分かりますが、3倍ズーム機程度のデジカメにDCR-250を装着しても、カメラ単体に比べれば接写は出来てはいますが超マクロ的な写真は撮ることはできません。8倍ズーム機以上のデジカメの場合はかなり有効なマクロコンバーターとなり、本格的なマクロ写真撮影を楽しむことが出来ます。ワンタッチ式の装着方法にこだわらなければ、3倍ズーム機ならばフィルターメーカー製のネジ込み式レンズを取り付けるほうがマクロ倍率も精度も高くなります。DCR-250を使って超マクロを撮るならば8倍ズーム機以上となるでしょう。 さて、ここから余談ですが、DCR-250が登場する以前は、上記のAllegretoM70のところに一緒に掲載したミクロ探検隊のレンズがレイノックスの汎用マクロコンバーターでした。当時は2倍、4倍、5.5倍の3つのタイプがバラバラに売られていましたが、今では倍率の書き方が変わり「ミクロ探検隊」としてのみ併売されています。こちらはビデオカメラ用として売られていますが、デジタルスチルカメラにも装着可能です。 このレンズはマクロ倍率的にはかなりの物で、特に4倍として売られていたレンズはコンパクト3倍ズーム機との相性が抜群に良く、私も長いこと愛用しています(現在も)。単品で売られていないのが惜しまれる所です。購入は3個セットのミクロ探検隊レンズセット(定価18000円)を見つけるしかないでしょう。なお、このレンズは37mm径なので、デジカメとの装着には特殊なステップダウンリングが必要になりますが、ミクロ探検隊レンズセットには適当なサイズが3種類添付されてきます。 で、このレンズのうち4倍(ミクロ探検隊では70倍)と明記されたマクロコンバーターを使って撮影したサンプルも載せて置きます。
この画像を見ていただければ分かるとおり、旧タイプのマクロコンバーターを使えばコンパクト3倍ズーム機に装着しても、超マクロな撮影が可能になります。丁度、DCR-250とC720UZを装着したのと同じ程度の撮影倍率です。 |
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