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デジタルカメラ研究マガジン デジタルカメラ大実験

EOS D30 に FDレンズを付ける
NFD 50mm F1.4 & エクステンションチューブ編

このレンズはかなり繊細です。
絞りが開放値近辺だとボケボケのソフトフォーカスになり、絞っていくにしたがって「マトモ」な画像に変化して行きます。絞れば良くなるとは言え、せっかくの F1.4 の明るさだからそのまま使いたいけれど、撮った画像は強烈なソフトフォーカス写真となってしまいます。
うーん、これではこのレンズの存在意義が無くなってしまう。
では、どうしたものか、、。
と言う事で、「マクロレンズ化」する事にしました。
NFD 135mm F2.8 にエクステンションチューブ FD50-U を取り付けてマクロ撮影するのが結構良い写真が撮れてますが、撮影倍率が0.5倍で、露出段数が1〜1.5段暗くなり、焦点距離も長い為、結構手ブレにはシビアです。
NFD 50mm F1.4 に同じくエクステンションチューブ FD50-U を取り付けると撮影倍率はなんと1倍を超え、露出段数は2段以上暗くなり、こっちもかなり使いにくいです。そこで、キヤノン社外品のエクステンションチューブ「36mm」のタイプを見つけてきました。


このエクステンションチューブとNFD 50mm F1.4を合体させます。


この組合せって、50mmのマクロレンズと専用エクステンションチューブとほぼ同じチューニングだと思うんですが、あちらは開放F値 F2.8 なので、こちらの組合せの方がかなり明るいレンズとあいなります。
撮影倍率が0.7倍ちょっとで、露出段数が1.5段程度でしょうか。これで開放からシャープならばとても明るいマクロレンズとなるんですが、実際はソフトフォーカス&超浅い被写界深度で何も撮れたもんじゃ有りません。


この組合せでのベストな設定は、F5.6 の絞り値です。これで、ファインダー越しには F10 程度の暗さになってますから、これ以上絞るとMFがかなり困難になります。また、F5.6 の現状でもファインダー内の計器は全く暗くて確認出来ません。つまりはシャッタースピードがいくらなんだかもちっとも分かりません。
こう言うシビアなマクロ撮影での裏技なのですが、レンズの距離計は出来る限り無限遠に近い所で合わせるようにします。と言うのも、レンズは無限遠側で明るく、近距離側で暗くなる性質があり、これは目にはほとんど確認出来ませんが、シャッタースピードを確認すると良く分かります。実際、1/80sと1/100sの違いは、結構手ブレの可否に影響しますので。
私の場合、シャッタースピードをかせぐ事を優先し、ISO感度は400にセットしています。



F5.6
1/500s

F5.6
1/320s

F5.6
1/320s

F5.6
1/500s
2003/03/10
デジタルカメラ大実験