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デジタルカメラ研究マガジン
旧機種デジカメ特集
オリンパス E-10 の巻

さぁ、オリンパスの一体型一眼レフのE-10を取り上げます。2001年発売ですからすでに5年以上たってまして、中古市場ではだいたい3万円台で手に入ります。E-10の前のC-2500Lに比べると全く光学的にも作りも良くなっています。但し、撮影後のバッファは5枚までなのは変わらず、その後のE-20も同じですがバシャバシャと連続撮影するのには向いていません。デジ研では最近このカメラをお供に色々と撮影をしていましたが、街撮り用としては5枚バッファも全く問題はありませんでした。

ピントの山も比較的良く分かりますし、撮影後も開放F値なら前後のボケ味も良く、コンパクトカメラのようなすべてパンフォーカスになることはありません。さすがに当時のフラッグシップデジカメですね。難点はフォーカスポイントが中心1点のみなので構図を決めて撮るのには苦労します。マニュアルフォーカスもピントリングで出来ますが、AFの精度とスピードが良いのでマクロ撮影以外では使わないと思います。シャッタースピードの上限も低いので、絞り優先モードよりもプログラムモードが使いやすいです。




E-10とキヤノンの10Dとの概観比較(左がE-10)

それにしてもデカイね、このカメラは。一眼レフでも大きな部類の10Dと比較しても大きいです。しかも重い!ズッシリしてます。当時、女性の写真家も多く手にしてましたが、大変だったでしょうね。今はEOS Kissや*istDsなんか選ぶ選択肢がたくさんに増えてますから。

E-10については詳しく書かれたオーナーのサイトも結構ありますし、今更って感じかもしれませんが、5年たった今もう一回掘り起こしても面白いかなと。中古で安く出回ってて少し気になってる人も多いでしょうし。何せ、当時欲しかったけれど買えなかった人って意外とおおいんじゃないかな。

このカメラ、結構ノイジーです。ISO感度が3段階、80,160,320とあって、デジ研では最初の設定を間違えてISO160で撮影しっぱなしており、パソコンで撮った画像を覗くとやけにザラザラと。汚いって画じゃなくてザラザラっとしてるんです。あれれ、E-10ってこんなひどかったのかなと勘違いしてしまいました。そこで、ISO感度別に試し撮りしてみました。


三脚に固定してシャッタースピード1/125s共通にて上記の構図で撮影。
同じ部分を切り取って等倍で掲載しています。
左側の画像をクリックすると元画像を表示します。
このカメラ、なんか露出がすごくバラバラとしてて、絞り固定でもシャッタースピード固定でも感度を変えて撮影すると露出が明るくなったり暗くなったり不規則で困りました。かと言って実際に街撮りしていると露出をはずすことは殆ど無かったですから、実践では大丈夫みたいです。一応フォローしておきます。

重要:その後調べましたら、今回よりデジ研で使っている70Wの水銀灯ってパルス式なんですね、気が付きませんでした。なので露出をはずしているのではなくって高速シャッター時は単にパルス光の影響でうまく撮影できないんです。後で対策します。2006年5月8日

Iso感度 80
これがベースとなります。ザラザラとはしてますが比較的ノイズは少ないです。


Iso感度 160
F1マシンの白い部分に本来は無いザラザラとしたノイズが。
赤い車は一見ツルンとして綺麗に見えますが、細かなディテールとメリハリが飛んでしまっているためです。


Iso感度 320
Iso 160よりも露出が明るくなってしまったせいもありますがF1マシンの白い部分のノイズは消えたのではなく飛んでしまってます。横に書かれている文字を見れば解像出来ていないのが分かると思います。赤い車はザラザラで階調表現が出来なくなっています。

結論を書きますと、Iso感度80で使うべし。シャッター速度の上限も低いし、低い感度に固定して使わないと後でビックリすることになります。次回は、間違えてIso160で撮影しまくった巣鴨の街撮り実写画像を掲載することにします。

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