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デジタルカメラ研究マガジン
旧機種デジカメ特集
オリンパス E-100RS の巻
旧機種デジタルカメラ特集。

オリンパスのデジタルカメラでE-100RSというカメラがありました。随分前に発売されていたカメラです。時期的に言うと名機C-2000ZoomやC-2100UltraZoomと同じ頃になります。当時としてはすでに200万画素全盛でありながら敢えて140万画素を売り物にしていた珍しいコンセプトのカメラでして、画素数が少ないのを生かした処理スピードの速さ「爆速」の連射機能と、10倍ズームで光学式手ブレ補正機能を搭載した「プロ仕様」のデジタルカメラだったのです。
10倍ズームで光学式手ブレ補正の先駆けとしてC-2100UltraZoomがすでに発売されており、画素数ではそちら(200万画素)のほうが有利でありながら、このE-100RSは「E」シリーズ(つまりはプロ用、後のE-10シリーズにつながる)の冠を被せられて定価15万円程もしたと言うなんとも手の出しづらいカメラでしたから、ほとんど売れませんでした。その代わり機能は豊富で連射機能は140万画素を維持しながら毎秒15コマ程度撮影でき、おまけにシャッターを押した数コマ前から記録できるモードも備えています。つまり、決定的瞬間にシャッターを押したとしても普通はその瞬間の後のシーンを捕らえてしまうのに対し、このカメラはその前のシーンから記録を開始してくれる優れた機能を有していました。また、CCDも懐が広くて1/10000sの超高速シャッタースピードも実現しています。スペックはまさに「プロ」級です。でも売れません(笑)。
発売から数年後、メーカーの在庫整理が始まったときに突然市場に新品で5万円前後とお手ごろ価格で大量に出回った時にデジ研でも購入しています。今は中古で2万円程度のようです。デジ研では当時「ミルククラウン」の撮影にも成功しており、このカメラでしか出来ない能力を楽しみました。
手にとった感触はとてもズッシリと重く、最近のプラスチッキーなデジカメに比べると高級感があります。レンズが長く飛び出してくっついている分、かなり大きくかさばりますが、知らない人が見れば一眼レフカメラと見間違われる感じです。今となっては機能的にもこのカメラの必要性は無くなりましたから、中古でも手に入れようとする方はカメラコレクターとかになっちゃうのかな。楽しいカメラなんだけどね。
デジ研で撮っていた画像ストックの中に有明け埠頭で撮影していた画像が出てきましたので、ここに掲載しておきます。画像はいつものごとくクリックすると元画像を表示しますので参考になさってください。

こういう細かいシーンは140万画素には苦手です。

遠近感を出すシーンは大得意です。10倍ズームですから!

マクロモードは望遠端で1.5m程度から撮影。

小さなCCDの割には望遠効果で前後のポケ味は大きく出ます。







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