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デジタルカメラ研究マガジン
ファームウェアアップデート
Ver1.3
フォーサーズシステムレンズ以外の交換レンズで手ぶれ補正機能を!

2008年1月29日付けでファームウェア Ver1.3 へのアップデータが公開されました。
オリンパスのフォーサーズシステムはカメラボディーはおろか、レンズやストロボに至るまですべて Olympus Master 等の付属あるいは専用ソフトからUSB接続によってファームウェアを簡単にアップデート出来るのが特徴です。今回のファームウェアは兼ねてから熱望されてきた「フォーサーズシステムレンズ以外の交換レンズで手ぶれ補正機能を使用可能」にする対策がなされました。
オリンパスとしては決めの一手と言う事になるでしょう。
もともと、ペンタックスの一眼レフでは手ブレ補正を搭載したK100D及びK10Dに組み込まれていました。操作は簡単で、電子接点の無い旧式のレンズを取り付けた際に、そのレンズ焦点距離を手動入力します。これは、手ブレ補正機能の特性で、焦点距離によって手ブレのシフト量を変化させる必要があるためで、電子接点のあるレンズであればレンズの焦点距離は自動的にカメラボディーとの間でやり取りされているべき物を、人間の手で手動入力させることによって手ブレ補正機能を使用できるようにした訳です。
単純な仕組みゆえ、オリンパスのE-510やE-3でも可能だったんですが、当初は機能として搭載していませんでした。デジ研としても旧式レンズは使って見たかったのに、手ブレ補正されないんじゃなぁ、、とずっと思っていました。
今回のファームウェアの更新で恩恵を受けるフォーサーズカメラは E-510 と E-3 の2機種のみです。
以下、E-510 を使って説明します。


ファームアップデートをすると、「IS」ボタンを押したときに画面上に「焦点距離入力」が表示されます。
数値の入力方法は上記画面で露出補正の「+/-」ボタンを押すと十字キーにて焦点距離を任意に設定できます。
ちなみにペンタックスのカメラはの場合は電子接点の無いレンズを取り付けると、電源を入れると同時にカメラ側で焦点距離入力画面が現れる親切設計ですが、オリンパスはISボタンを押して呼び出すことが必要です。
また、フォーサーズシステムレンズを取り付けているときは焦点距離の入力は出来ない仕組みにもなっています。

ペンタックスの時も同じなのですが、使い勝手としては「単焦点レンズ」を基本にします。勿論、ズームレンズも使用できますが、ズームした際の焦点距離の変化は人間の手で手動入力をその都度必要としますから、使い勝手は当然ながら良くないです。この場合、ISボタンで呼び出すオリンパス式の方が入力はやりやすくなります。が、面倒なので、単焦点レンズを使いましょう。

PENATX-M 50mm F1.4 と 実写サンプル

デジ研ではE-510にペンタックスのマニュアルフォーカスレンズ(PENTAX-M)を取り付けてみました。
これまで手ブレ補正が効かなかったので組み合わせるつもりもなかったのに、一気にペンタックスのオールドレンズの出番が増えそうです。しかも、K100D Suoer と一緒に持ち歩けて、同じレンズを共有できるなんて嬉しい限りです。
ちなみに、レンズマウントアダプタは必要で、OMレンズにしろ、ペンタックスKマウントにしろ、それぞれのマウントアダプタは事前に用意しなくてはなりません。


PENTAX-M 200mm F4

50mm レンズではそれほど手ブレの恩恵を受けるとまでは行きませんが、200mmクラスには手ブレ補正は必須。手持ちで撮影できるのは良いことです。試しに室内撮影で ISO感度100に固定した悪条件にて手ブレ補正のON・OFFを比べてみます。


手ブレ補正 OFF

手ブレ補正 ON

手持ち撮影の為、手ブレの加減は均等にはなりませんから、あくまで参考値として見ていただくとして、数回撮影をして同じような結果が出ました。ON・OFFで確かに手ブレ補正の効果は出ています。条件的に厳しかったのでテスト撮影のシーンでは完璧とはなりません。参考までにZD 50-200mm F2.8-3.5 レンズを取り付けて 200mm F4 の同条件で試したら、ほぼ同じような結果でした。

デジ研では OMマウントの 400mm F5.6 の旧式レンズも持っているので、これは使ってみたいですねーっ。
晴れた日に持ち出して撮影してこようと思います。

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