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デジタルカメラ研究マガジン
撮り比べ実験
E-500 と E-510
空を撮ったときの発色比較

オリンパスの E-500 と 後継機であるE-510はイメージスタビライザーの搭載有無によるところが大きいのですが、CCDセンサーも別メーカーが使われ、絶対的なファンの多い KODAK製が E-500であって、E-510 は PANASONIC製のLiveMOSセンサーが使われているところが違います。コダックブルーは E-500までのCCD、E-510はオリンパスブルーってところでしょうか。
どういう風に違うのか、両機種を使って撮り比べてみました。

同一条件でカメラの性格が出るように、ISO感度100、ホワイトバランスオート、マニュアルフォーカス、プログラムAE、ZD14-42mmF3.5-5.6の広角側にセットしています。一般的な撮影スタイルになっていると思います。空の色の変化を見るため、露出補正を1/3ステップで変化させてみました。

E−500 E−510
+1.0補正
+0.7補正
+0.3補正
補正なし
-0.3補正
-0.7補正
-1.0補正

露出補正によって、素直に空の濃淡が変化しています。
空の濃さの変化は両機種共に同じ性格を持っていました。
同じ露出補正値で見比べると、E-510の方が少しくすんだ青空になるように見えるでしょうか。
デジ研でも良くやっていますが、適正露出よりも-0.3EV値補正してあげると、深い青空になってくれます。

それよりも建物の外壁の色の違いが、双方全く別の色の出方をしているのに気づきます。
E-500は白っぽく、E-510では赤味が掛かっています。
実際の建物の色はE-500の画像に近いがもう少し健康的な色になります。

そこで、両機種の適正露出で撮影している画像をヒストグラムでRGB分解してみました。


E-500

E-510
やはり見た目と同じ、そのまんま出てますね。
E-500は青色の感度が抜群に高く、コダックブルーになる要因なのでしょう。
E-510は青色は適正値なのに対して赤色の感度が高く、建物の外壁が赤っぽくなった理由となります。

どちらが良いとか悪いとかではなく、性格の違いは面白い結果になったと思います。

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