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デジタルカメラ研究マガジン
オリンパス E-510
PENTAX-M 200mm F4 での実写撮影は。

ファームウェアが Ver 1.3 になり、フォーサーズシステム以外のレンズでも手ブレ補正(IS)が有効になり、ならばと手持ちの望遠レンズを取り付けてみています。前回のレポートの続きとなります。


マウントアダプタ  左が 4/3-OM  右が 4/3-PENTAX

フォーサーズ以外のレンズを取り付けるにはマウントアダプタが必要になります。それぞれのマウント用に用意されているアダプタをレンズとボディーの間に噛ますことにより、他社製レンズまでもが使用できるようになる優れものです。


今回はPENTAX-Mマウントのレンズを使うので、4/3-PENTAXマウントアダプタを上記写真のようにレンズとの間に挟みます。マウントアダプタにあるツメ状のものは、レンズを取り外すときに使います。このマウントアダプタはジャパンバッテリーが取り扱っている品物で、販売ページには無限遠は出ないと書いてますが、実際は使ってみる限り問題は無いように見えます。個体差、もしくはレンズの種類によっては無限が出ないのかは現時点では不明。


4/3-Pentax マウントアダプタ
4980円(送料込)


実際に撮影してみました。


   ↑左の画像の一部を等倍でトリミング
200mmのレンズでもフォーサーズでは400mmになります。
結構な望遠撮影ですが、ISはうまく作動しているようで、手ブレることは日中に限ってはほとんど無いでしょう。
上記写真のようにリサイズすると結構綺麗な画像に見れると思います。
が、古い設計のレンズで中心解像度も十分ではなく、クリックして実写画像を見ていただければ分かりますが、結構な色収差や盛大なニ線ボケが出ています。トリミングして実寸表示させた右側の画像を見るとよく分かると思います。


   ↑左の画像の一部を等倍でトリミング
参考までに、上記画像は Zuiko Digital 50-200mm F2.8-3.5 で同じ場所を別の日に撮っていたもの。
比べてはいけないと言うほどに(笑)、格段の性能差が見て取れます。
3枚のEDレンズはほぼ完璧に色収差を取り除いており、アウトフォーカスしている部分も二線ボケではなく、しっかりと被写体の形を残してボケています。比べちゃうとねぇ、、、。


無限遠として昼間のお月さんを試しに撮って見ました。右側は等倍でトリミングしています。
解像感は低いですが、ピントは合っていると思います。

次に、荒川土手から望む富士山。

PENTAX-M 200mm F4 Zuiko Digital 40-150mm F3.5-4.5
今度は Zuiko Digital 40-150mm F3.5-4.5 との撮り比べです。
撮影日時が違うのと、焦点距離が ZD 40-150mm では 150mm となっており完全比較ではありません。
絞り値もPENTAX-M 200mm は F5.6で、ZD 40-150mm は F7.1で撮影しています。
描写は甘くなるけれど、PENTAX-M も結構健闘していると思います。

結論

まぁ、ZDレンズで 200mm 域のズームレンズがあるならば、無理に使いたいほどの魅力はありません。
200mm程度の望遠では、PENTAX-M を使う大きなメリットは無いんですよね。
ZD 40-150mm F3.5-4.5 だとシャープ感は PENTAX-M 200mm でもそんなに負けていませんが、何より色収差とボケ味は天と地。ましてや ZD 50-200mm F2.8-3.5 と比べてはいけないぐらいに描写力が違いました。唯一のこのレンズの長所は、小さいことかな。


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