|
一眼レフ式デジタルカメラ
PENTAX EI−2000
やっぱり難しいぞ、の巻
PENTAXのEI−2000はマニュアルモードで撮るべしって事となりつつありますが、マニュアル露出の場合、露出が+−1.0EVと大味な仕様が頂けない。結果、非常に難しい。これならプログラムAEにまかせたいが、やっぱりカメラまかせの露出の決定値が何とも自分の理想値と合わないのであります。 |
F6.0 1/30s |
F6.0 1/60s |
F11 1/500s |
F8.5 1/250s |
レンズの解像力は少々物足りなく、200万画素のカメラにしては多少文句もつけたくなるところでありますが、レンズの特徴として、偏向(PL)フィルターを付けたような感じに写ります。肉眼ではただの一枚の雲に見えているのが、上の写真のように、雲の細かな模様が表現できる点はなかなか良いです。「細かな表現」と言っても、解像力が増えるのではなく、普通は乱反射で見えていない雲のディテールが浮き上がって見えるというもの。但し、露出補正は−1.0EVなんで、かなりダーキーな雰囲気になっています。これより明るいと雲のディテールはぶっ飛びます。 どちらかと言えば、このカメラの場合、太陽直下の明るいシーンよりも、日陰や淡い光のシーンに向いています。ほとんどのデジタルカメラって、太陽の出ている屋外のシーンで抜群の色合いや性能を引き出せるように出来ていますが、EI−2000は明るすぎると色調が不安定になり、ラティチュードのハイキーな部分のマージンが少なく、すぐに白飛びしてしまいまい得意では有りません。日陰などのシーンだと、他のデジカメの場合、色調は良いのですが、ノイズが暗部に浮いてきてしまいます。よってザラザラと汚くなってしまうのですが、EI−2000は伝家の宝刀ISO感度25および50の設定が出来るので、低光度時にも感度を低くする事により、ノイズの発生を抑制しつつ、適度な階調を維持できるカメラです。 下の鈴の写真が良い例でしょう。 なお、このページはすべてISO感度50で撮影しています(プログラムAEの写真は除く)。三脚を使えば、淡い光のシーンでISO感度25の更なる低ノイズ写真も撮影出来るのもメリットと言えます。むしろそちらの方がお得意のカメラと言えるでしょう。
|
|