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絞り値と回析現象
デジタルカメラマガジン2002年2月号の76ページに面白い記事がありまして、レンズとCCDの関係を分かりやすく解説しています。昔から言われている絞り値と回折現象の写真も載ってまして、ならばもっと絞れる機種でやったらどうかとデジ研ネットでも実験してみました。 用意したのはペンタックスの一眼レフデジカメ「EI−2000」。 焦点距離を最望遠にすれば、絞り値F3.9からF17まで絞ることが出来るド根性のデジカメです。ここまで気合を入れて絞れるデジカメはレンズ一体型ではEI−2000しかないでしょう。 撮影条件を同一にする為、三脚にカメラをセットし、誌面の文字を狙っています。マクロモードにしてフォーカスは全く同じ位置になるようにしています(EI−2000はEXIFデータに距離計のデータが出る仕様なので、被写体まで37センチ固定となっている事は確認済み)。 上記画像の四角く囲った部分を300x200ピクセルで切取り。 ちなみにホワイトバランスは固定しましたが、NDフィルターを噛ましたF3.9、F6.0の画像は微妙に色調が異なっています。 文字がゆがんでいるのは誌面が山なりに曲がっています為で、レンズの収差では有りません。 |
レンズ周辺部 | |
F3.9 開放F値 かなりボケボケ。 |
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F6.0 やっぱりこれがベストと言いたいけれど、、。 |
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F8.5 |
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F12 これだけ絞ってても問題の無いカメラもあるようで、、。 |
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F17 どうなんでしょう。 |
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一応ですね、同じ事3回やってみたんですが同じ結果。このカメラの場合は特別かも知れませんが(笑)、開放値のフォーカスの甘さはひどいなぁ。いやね、EI−2000に限っては描写が甘いシーンが結構出現しててね、おかしいなぁと思ってたんですが、まさか開放F値の描写がこんなになっていたとは気が付きませんでした。 このカメラ、CCDが2/3インチでコンシューマー向けとしては最大ですから許容範囲も広かったとして、これが1/2.7インチのカメラだったらこんな結果にはならなかったと思います。自身のデジカメで一度試してみてはいかがでしょう。 |