Power Shot の「G」シリーズはキヤノンの本格的コンパクトデジカメの中の主力機種でした。G1からはじまり何世代もマイナーチェンジで進化し続け、最後はG6で700万画素にまで達しています。今はIXYシリーズの薄っぺらでペラッペラなデジカメや、10倍ズーム機に取って代わられ、こういう大きなボディーを持つ3〜4倍ズームデジカメは市場では人気が無くなってしまったのでしょう。ペラペラカメラや高倍率ズーム機種にはない絵作りが可能な良いモデルなんだけどねぇ、、。
そのなかでも今回取り上げるのは「G3」。このG3は400万画素最後のモデルでもあり、CCDと画素数のバランスが最良のマッチングで最も「完成された」絵を作り出してくれる機種といえるでしょう。中古相場では2万円台後半から3万円と割高で、2万円前半で買えるG2との差が結構離れているので悩むところですが、迷わずG3を買うべきでしょう。光学ズームはG3は4倍ズームとなっています。
キヤノン派の方たちは世の中あふれるほどいますし古い機種ですからウンチク述べるのはやめて、このカメラでマクロ撮影する術に絞って解説していきます。Gシリーズではレンズの付け根に一眼レフ風な押しボタンが付いており、ここを押しながらレンズを保護しているプラスチックの部品を取り外します。そして別売りされているコンバージョンレンズアダプタを付けますが、このレンズアダプタは各Gシリーズによって微妙に形状が違っているみたいで互換性無いですからそれぞれに合った物を間違えずに見つけてきます。ちなみにG3では LA-DC58B
が適合します。
左がカメラについている物で、右がオプションのコンバージョンレンズアダプタ。
ちなみにこのコンバージョンレンズアダプタは58mmのネジ溝が掘られていますから、その径に合った光学フィルター類を取り付けられるようになります。
デジ研ではレイノックスのマクロコンバーターを使います。代表的なのがDCR-250でワンタッチでレンズをカメラに着脱できる便利な仕組みになっています。DCR-250はマクロ撮影が手軽な反面、あんまり倍率が高くないんです。10倍ズームなんかではちょうど良いマクロ倍率になりますが、3〜4倍ズーム機ですと物足りない。そこで、同じレイノックスのミクロ探検隊シリーズの高倍率マクロレンズを入れ替えて使うととても良いですよ。
左がDCR-250.右はミクロ探検隊の高倍率レンズ。
ミクロ探検隊のレンズは37mm径でそのまま付きませんから、43mm径にあわせられるステップダウンリングを使います。この辺のノウハウはちょっと難しいかな。
とりあえず、DCR-250で撮影した画像を先に掲載しておきます。
マクロ倍率としてはそれほど高く無いけれど、光学4倍ズームの本機で最もピントあわせに失敗しない良い組み合わせとなります。 |
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次回はミクロ探検隊バージョンを掲載します。
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