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デジタルカメラ研究マガジン
EOS Kiss Digital N
FD 50mm F1.4 を取り付ける
久しぶりにFD−EOSです。
EOSシリーズのEFレンズマウントに昔のFDマウントレンズを取り付けます。

だいぶ年期が入ってきましたが、近代製のアダプターを愛用しています。
本来はこの中心部にレンズがねじ込まれており、そのレンズによる補正をしなければFDレンズを取り付けても無限遠が出ません。補正レンズを取り外すと300mm程度の焦点距離だと10メートルぐらい先までピントが合ったような気もしますが(ちょっと忘れた)、100mm以下のレンズではほんとに目の前のものにしか焦点が合いません。ド近眼状態です。
補正レンズは精度も悪いしFDレンズ本来の性能も半減するため、私はわざと外して、FDレンズはマクロ用と決めています。ちょうど、エクステンションチューブを間に噛ましていると思えば理解していただけるでしょうか。

今回は FD 50mm F1.4 のレンズを使ってマクロ撮影してみました。


カメラと合体した感じはこんな風に。
FDレンズ自体がメカニカルでとっても格好よいですから、凄くいい!


フードBS-52を取り付けたところ。
撮影は実絞りによるカメラ任せのAEが可能です。
レンズの絞りリングで絞り値を選び、ファインダーでマニュアルフォーカスします。
実絞りの為、明るいところでもF5.6程度がマニュアルフォーカスの限界。
もちろん、目の良い人ならF8.0まで絞っても見えるんでしょうが、kiss Digital のファインダーでは見にくいです。

このレンズ、F1.4からの明るいレンズです。
ただし、マクロ撮影では開放で撮ると被写界深度が狭すぎて使いにくい。
そこで、F4.0まで絞って撮影しています。

「マクロ専用レンズ」として使うなら抜群に良いです。
通常のマクロレンズと比較しても写りは最高。
難点はマクロしか撮れない(笑)
そこがマクロレンズとマクロ専用レンズの違い。

いつものようにサムネイル画像はクリックすると、元画像を表示します。
どうぞ大きな画像でどんどん見てみてください。とてもよく写っているのが分かります。
このレンズ、本来はマクロなレンズではなく、一般的なポートレートレンズなんですが、FDレンズの素晴らしい写りをEFマウントで楽しむならば、どうしてもマクロ専用の使い方になっちゃうんです。となると、最も使いやすい「マクロ専用レンズ」は、この50mmのレンズなんじゃないでしょうか。FDレンズ使ってた人なら必ず1本は持っているレンズだし、中古でも安いよね。



ひとつ面白い例が有りまして、数年前に同様にFD50mmを使い、FD-EOSアダプタの補正レンズを取り付けたままの状態で撮影したレポートがこちらにあります。今回の例と比較すると凄く分かりやすいのは、補正レンズを取り付けると画質が甘くなり、今回のように最初から外して撮影すると画質が格段にシャープになります。

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