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デジタルカメラ研究マガジン
EOS Kiss Digital N
マクロでテスト
先日FD 50mm F1.4をマクロ専用レンズで使ったレポートをしました。
ならばどれくらいのマクロ撮影が出来ているのか試してみようと。
と言っても、本物のマクロレンズと比べるのもなんだし、ちょっと天邪鬼なレンズ選択です。


左上からEF 100mm F2.8Macro 、FD50mmF1.4、EF-S 18-55mm、
左下がEF 80mm F1.8、Extention Tube
となります。


エクステンションチューブは3種類をEF80mmF1.8にとりつけてみました。

カメラは EOS Kiss Digital Nです。
いずれも各レンズで一番マクロ倍率の高いところで撮ってます。



FD 50mm F1.4 + FD-EOSアダプター(補正レンズ無し)
どうしてもね、露出が明るくなるのはFDレンズを取り付けた時の特徴です。
実際は露出補正をする必要があります。ま、それは置いといて、、。
F2.8まで絞ってますけれど、最初に結論書くと、最もボケ味が綺麗でマクロ倍率もほど良いです。
惚れ惚れするレンズですね。
被写界深度が極端に浅いのには注意。



EF 100mm F2.8 Macro
こちらはマクロの雄のレンズであります。
さすがに「マクロ」を撮ると最高ですね。
ここまで寄れるのは凄いです。もちろん、そのまま無限遠までピントも合います。



EF-S 18-55mm F3.5-5.6 U
kiss Digital N のセットレンズとして知られるズームレンズ。
見かけ安いレンズの割には写りが良いと評判。
ズーム端にて撮影してますが、マクロ性能も優秀で、使いやすいマクロ倍率となります。
但し、これでも開放F値なんですが、ボケ味がねぇ〜、、悪いね。



EF 80mm F1.8 + Extention Tube 12mm
このレンズはポートレートレンズで知られ、かなり明るいF値のレンズです。
通常ではマクロ撮影が出来ないので、エクステンションチューブを使います。
以下同じですが、F2.8に絞って撮ってます。
エクステンションチューブを取り付けると、マクロ専用レンズになります。
(無限遠にはピントが合わない)
F値が明るいし単焦点のレンズ性能もあってボケ味も綺麗。
マクロ倍率はまだちょっと物足りないです。



EF 80mm F1.8 + Extention Tube 20mm
ちょうど FD 50mmF1.4の時と同じマクロ倍率になりました。
比較すると分かりますが、同じ絞り値なのにボケ味がずいぶん違ってます。
ハッキリ撮るにはこちらが有利、ボケ味重視ならFD 50mm。



EF 80mm F1.8 + Extention Tube 36mm
エクステンションチューブでもEFレンズはAFでピントを合わせられます。
但し、36mmの厚さの物ではAFが極めて合いにくくなります。
マニュアルフォーカスにすれば問題ないけれど、高い倍率を望むならば、EF 100mm Macro 等のマクロレンズを使ったほうが格段に写しやすくなります。この辺がエクステンションチューブを使用する境目になってくると思います。


結論
レンズはそれぞれのシチュエーションに合った状態で機能が発揮されるので、一概には良し悪しはつけられませんが、FD 50mm F1.4 + FD-EOSアダプターのマクロ撮影は古いレンズの有効利用としてとっても良い結果でした。マクロ倍率もそこそこ優秀なEF-S 18-55mm F3.5-5.6 Uですけれど、絞りが暗すぎてボケ味が無くなっています。こう言う所に差が出るのも理解できたかと思います。

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