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デジタルカメラでマクロ撮影
レイノックス ミクロ探検隊
吉田産業(株)のレイノックスブランドの「ミクロ探検隊」について触れてみます。 このレンズは3つのレンズのセットで、かなりの超マクロが可能なマクロコンバーターです。しかし、3個セットなので結構高い。また、吉田産業では何故かデジタルビデオカメラ用のページに分類されていますが、勿論、デジタルスチルカメラにも取り付け可能です。
これがちょっと曲者でして、ミクロ探検隊は接写スタンドとのセットである「VM−3000」と言うのと、レンズとワンタッチ・レンズホルダーとのセットである「CM−3500(マクロ探検隊ではなくミクロ探検隊の方)」の2種類が有ります。私はCM−3500が登場する前でしたので、VM−3000用レンズセット(定価18000円)を購入しています。こちらは、接写スタンドが付いていないレンズだけのセットで、「おまけ」としてステップアップ(ダウン)リングが3つ付属してきます。 ミクロ探検隊用レンズは取り付け径が37mmですから、 37mm - 34mm 37mm - 43mm 37mm - 52mm の3つが付いていました。 CM−3500は52-67mm径まで対応のワンタッチ・レンズホルダーが付いているタイプなので、皆さんが買い求めるならばこちらが便利でしょう。但し、ワンタッチレンズホルダーはセンター出しがアバウトで、精度が低いため、カメラへの着脱は面倒ですが、ステップアップリングで取り付ける私が持っているタイプの方が精度的には上だと思います。 それでこれまた曲者なのは、「ミクロ探検隊」とは別に、現在の「DCR−150、DCR−250」シリーズになる以前は、現行のミクロ探検隊と同じ形のレンズがデジタルカメラ用の汎用マクロコンバーターとしてレイノックスブランドで出回っていました。
現行ミクロ探検隊と、旧型マクロコンバーターは外観上の違いは色彩と、レンズ表記以外に無く、どうみても「同じ」物としか思えません。そこで、念の為に両者で撮り比べをしてみました。3倍ズームのデジタルカメラに取り付けているので、どの程度の「ミクロ」になるのかも合わせてご覧になれます。 |
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AllegrettoM70 3倍ズーム時のマクロ撮影 |
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旧型マクロコンバーター 2x 表記 |
ミクロ探検隊 35x 表記 |
旧型マクロコンバーター 4x 表記 |
ミクロ探検隊 70x 表記 |
旧型マクロコンバーター 5.5x 表記 |
ミクロ探検隊 140x 表記 |
と、言う結果のとおり、旧型マクロコンバーターもミクロ探検隊も同じレンズだと分かりました。更にややこしいことを書きますと、実は「CM−3500」のレンズ表記も異なっており、あちらは「6x 12x 24x」となっています。私は実際のレンズを持っていないのではっきりとは言えませんが、これもレンズの径や形状から目視した限りでは同じ物だとも判断できます。 旧式マクロコンバーターについては、現在は販売されていないようで、ならばミクロ探検隊を買えば良い話なのですが、旧式の場合は2xと4xがセットで売られ、5.5xが単体で売られ、それぞれ定価9000円でした。つまりは手が出しやすかったわけです。 で、もう売られていないのかと思っていた矢先、1つ発見しました。それは、ニコンE900シリーズ用のマクロコンバーターで、 MSN-200 マクロスキャン接写レンズ 希望小売価格\9,000 です。 果たしてこれが何倍率に相当するのか全く分かりません。先の3つのレンズのどれかなのは確かです。もう少し絞れば、中間倍率レンズか最大倍率レンズかのどちらかでしょう。 もう1つ、E900シリーズのところにある、 MSN-500 スーパーマクロ接写レンズ 希望小売価格\18,000 こちらは、レイノックスブランドとしてのコンシューマー向け最大倍率のマクロコンバーターだと思います。高倍率のズームレンズデジカメと組み合わせれば顕微鏡並みに写せそうですが、私はそこまでする必要はないので手に入れるつもりはありませんが、持ってる方いましたらどんなレンズなのか教えてください。余談ですが、昔に吉田産業さんへ電話した際に特注で高倍率のマクロコンバーターを作ってくれると言ってましたから、仕事で必要な方は連絡してみてはいかがですか。 さて、ここまでレポートを読んでくださった方、理解できたでしょうか(笑)。 かなりややこしいと思いますが、興味のある方や調べていた方には貴重なデータにはなっていると思います。 |