いきなり余談ですが、S602と比べた時のS5000のメリットとしては外部リチウムイオンバッテリーが使える事。
外付けバッテリーとの相性はバッチリ。 |
デジカメ用の外付けバッテリーとしてはエナックスと上記写真の日本トランステクノロジー社のが有名ですが、エナックスの「パワーバッテリーforデジカメ」の場合、7.2V〜8V程度の出力が有り、S602に接続するとカメラの保護回路が働いて電源が落ちます。また、日本トランステクノロジー社のマイバッテリーだとコネクター形状が合わなくて接続できません。
その点、S5000はマイバッテリーの電圧を5Vに設定しておけば問題なく動作しました。私の場合、単三電池タイプのデジカメはほとんど外部バッテリー直結で駆動させており、これで電池のメモリー効果を心配することも無く、長時間連続駆動も可能になります。
さて本題。
S5000を手にとったり置いて眺めて見ると、本当に私好みの格好良いカメラです。画質がヘナヘナしててもなんとか使い込みたくなります。ならば特性を把握するべし。
まずはISO感度チェック。
ハニカム3世ではキャンドルショットなる得意技が合ったため、感度設定は160から最大1600まで設定出来ました。800から上は1Mモード固定です。ハニカム4世「HR」のS5000はCCDが小さくなっているので感度設定は200,400,800の3つのみ。800はS602同様1Mモード固定です。
撮影比較条件は、6Mモード、シャープネス標準、FinePixカラーはスタンダードで設定してみました。画像はクリックすると元画像を表示します。
ISO感度 200
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ISO感度 400
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ISO感度 800
(1Mモード固定)
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結果は感度400では画像が急に甘くなります。私的にはちょっと使いたくないレベル。但しノイズが全く増えていないのは、画像が甘くなりシャープネスをソフトにした時と同じような効果が有ったのかもしれません。ハニカムはシャープネス設定をソフトにするとノイズが少なくなるからです。
感度800は1Mモード固定になり、画像は更に甘く緩々になりました。空にハニカムノイズは出てないので縮小したりシャープネスをレタッチで掛けてやればそれなりに使えるでしょうが、まぁここまで甘いと敢えて使うものでもないでしょう。
今度は記録画素数の比較。
S5000の記録画素数は1M,2M,3M,6Mの4種類あり、2Mモードが有るのが目を引きます。撮影比較条件は、シャープネス標準、FinePixカラーはスタンダード、ISO感度200固定です。画像はクリックすると元画像を表示します。
600万画素
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300万画素
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200万画素
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100万画素
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600万画素での出力はちょっと辛いね、やっぱり。解像力が付いて来ないのは極小画素ピッチのせいなのでしょうが、600万画素出力はオマケ的なものかなぁ。300万画素出力はCCD相応の物でしょうが、これもちょっと辛いかな。
一番良い結果だと思うのは200万画素出力の時ではないでしょうか。解像力は300万画素出力よりかは落ちますが、画像にメリハリが利いてとても綺麗に見えます。100万画素出力はちょっと画像が甘くなりません?
単純な撮影結果として見ただけですが、200万画素モードで撮影するとカメラとして背伸びをしておらずなかなか良い結果が生まれてくると期待します。200万画素ならば対抗するFZ−2と同等の画素数ですし、S5000のアドバンテージとしてはオマケで600万画素も出力出来ますよと言ったところでしょう。
私もまだ使い始めて早々なので、結果が良かった2Mモードも使いながら色々と撮って見て行きます。 |