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FinePixS602
「RAYNOXマクロコンバーターDCR-250編」
吉田産業(株)のレイノックスシリーズでは、マクロコンバージョンレンズが2種類有ります。1つは「MSOシリーズ」で、これはほとんどの型番で生産終了していますが、小型・高密度の高倍率レンズの為、愛用されている方も多いと思います。但し、レンズ周辺部の否曲収差が激しいので、ネイチャーフォト以外では敬遠されていた経緯も有ります。その為か、今では一部型番以外は手に入らなくなっています(詳細は次回に)。 それに取って代わって登場しているのが「DCRシリーズ」です。主に2つのレンズがあり、低倍率マクロの「DCR−150」と高倍率マクロの「DCR−250」です。このマクロレンズに関してはデジ研ネットへのリクエストも多かったので、ここでは「DCR−250」をFinePixS602に取り付けて撮影レポートしてみます。 結果を先に述べますと、このマクロレンズだけ見れば汎用クローズアップレンズに比べてもそこそこのマクロ撮影は可能です。但し、更なる高倍率マクロを求める方ならばMSOシリーズ最後の「ミクロ探検隊」を選択したほうが良いです。ミクロ探検隊については次回レポートを入れます。
「DCR−250」は実売4500円程度でしょうか。セット内容は上手にある「フリーサイズアダプタ」と「マクロレンズ」のみとなります。マクロレンズ単体ではカメラ側への取り付け径は「43mm」。この径は特殊なので、直接デジカメに取り付けられるのは殆ど無いと思います。 そこで付属のフリーサイズアダプタを使います。
フリーサイズアダプタにマクロレンズを合体すれば、「52mm-67mm」の範囲で自由に着脱可能となり便利です。仕組みは簡単で、バネでネジ径内部を挟み上げるだけですから、厳密に言うとカメラのマスターレンズの中心とマクロレンズの中心とは微妙に違ってくる場合もあります。とは言え、マクロ倍率も低いことですしそう神経質になる必要もなく、カメラに装着するだけで適当な位置にオフセットされる仕組みは便利なのは確かです。 なお、マクロ倍率を更に稼ぎたい場合は、マクロレンズの先端が49mm径にネジが切って有りますので、ここに汎用のクローズアップレンズを装着も出来ます(今回は実験せず)。 以下、撮影比較。 カメラはFinePixS602を使っています。 お使いのカメラによって撮影倍率はその都度変化しますので、ここではS602ユーザーの参考にしてみてください。 |
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S602のワイドマクロで撮影。 マスターレンズのみ。 1センチまで近づいている為、手元が暗くなる。 |
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こちらはS602のマクロモードのテレ端。 これもマスターレンズのみ。 S602は80mm相当(35mm換算)までしか マクロモード時はズーミングできません。 |
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DCR-250を使用。 マクロモードテレ端で撮影。 ケラレてます。 |
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DCR-250を使用。 光学6倍ズームのテレ端で撮影。 ここまで大きく写せます。 但し、超マクロとは言えない。 収差を抑えた安全圏でレンズが作られた感じ。 |
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ケンコー クローズアップレンズNo3 使用。 参考にケンコーのレンズを使って撮影。 マクロモードテレ端。 |
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ケンコー クローズアップレンズNo3 使用。 こちらは光学6倍ズームのテレ端。 マクロ倍率が低いのであんまり変化無し。 これに比べればDCR-250の方が 良いと言う事になります。 |
撮影サンプル クリックすると元画像表示。 |
F6.3 1/640s |
F5.0 1/750s |