前回「其の一」では、素のままのマクロ撮影と、リングストロボ(RF−50)に取り付けてマクロ撮影を行うWM−52を使った時のマクロ写真について書きました。リングストロボについてはもっと奥を深めた内容で、別の機会にレポートしますが、今回「其の二」では、お馴染み吉田産業の「RAYNOXマクロコンバーター」を取り付けて撮影してみます。 今現在はどうか分かりませんが、C3030Z発売前後では、吉田産業からC3030Z対応とパッケージに印刷された製品は見かけませんでした。C3030Z用はC2020Z・C2000Z兼用品として売られている従来のマクロコンバーターをそのまま流用できます。C2000シリーズとC3030Zの違いとしてはレンズの焦点距離がC3030Zの方が微妙にワイド側にシフトしている為、ケラレを避けるには光学テレ端でのみ使用するように心がけましょう。 画像をクリックすると元画像が表示されます。 そのままの画像なのでファイルサイズに注意してください。
マクロコンバーターはレンズの前に設置し、光学的にマクロ撮影を行うので、デジタルズームとは異なり解像度的なマイナスは有りません(否曲収差は出てきます)。よって、被写界深度が浅くなる事による背景のボケ効果なども合わさり、かなり感動的なマクロ撮影を行うことが可能です。 マクロ撮影上注意する点は、「絞り」です。被写界深度が極端に浅いので、ちょっとのピントのズレが致命傷になります。RAYNOXのマクロコンバーターで4倍率の製品(4xと表記してある)を使う際は、絞りをF5.0前後に合わせるとうまく行きます。ボケ効果を狙って開放F値で使用する場合は何枚も撮影しておかないと、ピントがピシッと来ていない場合が多いので、撮って後々パソコンで見てみたらピンぼけだったなんて事が多々有ります。
裏技としては、カメラのマクロモードスイッチのオンオフで被写体までの距離を制御し、ピントの合焦範囲をカメラ本体を前後に動かしながら決めていきます。よって、カメラのマクロモードを常にオンにする必要はなく、マクロモードをオフにする事によって、オンの時よりも少しワイドな画角で被写体を捕らえることが出来ます。 これは通常、レンズのズームをワイド側にシフトすれば良いことなのですが、常にケラレが発生しやすく、ズームはテレ端で固定しておきながら、マクロモードのスイッチのオンオフでズームレンズの効果を出す方法なのです。 |